- ショートは価格の下落時に稼ぐ売り注文
- PC・スマホアプリの両方でショート可能
- 下降トレンドでも利益を出せる
- ショートする前に相場分析が重要
Bybitでショート(空売り)のやり方をマスターすると、仮想通貨価格の下落を利用して稼げます。
しかし、ショートの正しいやり方や注意点を知らないと、1つのミスで大きなお金を失ってしまうことも・・・
この記事を読むと、ショートの仕組みを理解できる!
ショートで注文して決済する流れをわかりやすく解説するので、価格の下落で儲けたい方はぜひ参考にしてください。
Bybit(バイビット)のショート(空売り)とは?ロングとの違いを解説
Bybitのショートは「売り注文」を意味しており、仮想通貨の価格が下がるほど儲かるしくみです。
仮に売却通貨を持っていなくても、先に売りポジションを建てて後から買い戻しが可能です。
そのため、ショートは別名「空売り」とも呼ばれます。
一方、ロングは「買い注文」のことで、仮想通貨の価格が上がるほど利益も大きくなります。
上昇相場ではロング(買い)、下落相場ではショート(空売り)を使うと、効率よく稼げます。
Bybitのショート(空売り)のやり方
Bybitのショート(空売り)のやり方を、PCとスマホアプリに分けて解説します。
PC版のショートのやり方
マイページの上部メニューで「デリバティブ」にカーソルを合わせ、取引の種類をクリックして取引画面をひらきましょう。
今回は、テザー(USDT)を担保にした「USDT無期限契約」を例に解説しますが、他の取引形式でもショートのやり方は基本的に同じです。
取引画面をひらいたら、通貨ペアを選択します。
通貨ペアの箇所にカーソルを合わせると選択画面が表示されるので、取引したい通貨ペアをクリック。
デリバティブアカウントに資金が入ってない場合は、他のアカウントから資金を振り替えましょう。
取引画面の右下にある「デリバティブアカウント」の項目で「資産振替」をクリック。
振替元・通貨・数量を設定して「確定」をクリックすると、デリバティブアカウントに資金が移動します。
準備が整ったら、画面右端の注文欄で条件を設定して発注します。
- マージンモードとレバレッジを設定
- 注文方法(指値・成行・条件付)を選択
- 注文価格を入力(成行注文の場合は入力不要)
- 注文価額(注文数量)を入力
- 「売り/ショート」をクリック
上記の流れで発注して売買が成立すると、ショートポジションを保有できます。
なお、マージンモードは「クロス」と「分離マージン」の2種類がありますが、レバレッジ取引に慣れていない場合は分離マージンがおすすめ。
なぜなら、クロスは口座残高のすべてが取引に使われるのに対し、分離マージンは指定した証拠金のみを使用できるため損失額が拡大しないからです。
スマホアプリ版のショートのやり方
Bybitでショート(空売り)を行うためには、デリバティブアカウントに資金を振り替える必要があります。
Bybitアプリをひらいたら、画面下の「資産」を選択して「振替」をタップ。
振替元口座と振替先口座(デリバティブアカウント)を選択し、通貨と金額を設定して「はい」をタップすると振替が完了します。
続いて、画面下の「チャート」をタップ。
画面上部メニューで「契約」をタップし、契約形式と通貨ペアを選択しましょう。
ショート(空売り)ができる契約形式は、以下のとおり。
- USDT無期限:USDTを証拠金に使用する無期限の契約形式
- USDC契約(無期限契約・インバース型先物):USDCを証拠金に使用する契約形式
- インバース型(無期限契約・インバース型先物):各仮想通貨を証拠金に使用する契約形式
決済期限がない取引をしたい方は、無期限の契約形式を選択しましょう。
取引画面をひらいたら、はじめに「取引」をタップ。
注文欄が表示されるので、以下の注文条件を設定しましょう。
- マージンモード(クロスまたは分離マージン)とレバレッジ
- 注文方法(指値・成行・条件付き)
- 注文価格(価格レート)
- 数量
マージンモードは「クロス」と「分離マージン」のどちらか1つを選択します。
クロスとは?
デリバティブアカウントの利用可能残高をすべて使用するモード。
分離マージンとは?
指定した金額のみを証拠金として使用するモード。
クロスだと証拠金が多くなるため強制決済を防ぎやすいですが、損失額を最小限におさえたい場合は分離マージンがおすすめです。
なお、レバレッジを高くしすぎると強制決済が早まるので、慣れないうちは3~5倍程度に設定することを推奨します。
最後に「売り/ショート」のボタンをタップして売買が成立すると、ショートポジションを持てます。
Bybitでショート(空売り)ポジションを決済する方法
Bybitで保有しているショートポジションの決済方法を、PC・スマホアプリに分けて紹介します。
PCで決済する方法
マイページ上部の「デリバティブ」にカーソルを合わせ、ショートポジションを保有中の取引をクリックしましょう。
取引画面をひらいたら、チャート下のメニューで「ポジション」をクリック。
保有ポジションの一覧が表示されるので、決済したいショートポジションの項目で「指値」または「成行」をクリックして決済します。
それぞれの決済方法は以下で解説しているので、参考にしてください。
指値決済の方法はこちら
指値決済では、はじめに決済価格を入力します。
続いて、決済数量を手入力、もしくはパーセンテージを選択しましょう。
なお「ポストオンリー」にチェックを入れると、注文が確実にメイカー注文になり、手数料を安くできるのでおすすめです。
最後に「確定」をクリックして決済注文を出し、売買が成立するとショートポジションを決済できます。
成行決済の方法はこちら
成行決済は価格を指定できない代わりに、市場価格ですぐに決済できるのが特徴です。
決済数量を入力、もしくはパーセンテージを選択して「確定」をクリックしましょう。
売買が成立すると、ショートポジションが決済されます。
スマホアプリで決済する方法
まずは、ショートポジションを保有している取引の画面をひらきます。
Bybitアプリの下部メニューで「契約」をタップし、画面上部で取引の種類を選択しましょう。
取引画面をひらいたら、まずは「取引」をタップ。
画面下部のメニューで「ポジション」をタップすると、保有ポジションが表示されます。
決済したいショートポジションの項目で「決済」をタップしましょう。
決済画面が表示されたら、最終取引(成行決済)または「指値決済」のどちらかを選択します。
指値決済と最終取引(成行決済)の手順はそれぞれ以下で解説しているので、参考にしてください。
指値決済の手順はこちら
まずは、決済価格を入力します。
続いて、決済する数量を手入力、もしくはパーセンテージで選択します。
なお「ポストオンリー」にチェックを入れると、確実にメイカーで注文でき、手数料を安くおさえられるのでおすすめです。
最後に「はい」をタップして売買が成立すると、ショートポジションを決済できます。
最終取引(成行決済)の手順はこちら
最終取引(成行決済)では、数量を入力するだけで市場価格ですぐに決済できます。
決済する数量を手入力、もしくはパーセンテージで選択して「はい」をタップしましょう。
以上でショートポジションの決済は完了です。
Bybitでショート(空売り)するメリット3選
Bybitでショートするメリットを3つ紹介します。
- 下落トレンドでも利益をねらえる
- レバレッジで資金効率を高められる
- 仮想通貨のヘッジショートで損失をカバーできる
下降トレンドでも利益をねらえる
ショートは価格が下がると儲かるため、下降トレンドでも利益をねらえるのがメリット。
下降トレンドとは?
価格が下落傾向にある状態・期間のこと。
反対に、価格が上昇傾向にある場合は「上昇トレンド」と表現されます。
ショートのやり方を習得していれば上昇トレンドへの転換を待つ必要もなく、収益獲得の機会が増えます。
下降トレンドはあくまで傾向なので、値段が下がり続けず儲からないケースもある点に注意しましょう!
レバレッジで資金効率を高められる
ショートする際にレバレッジをかけると、資金効率を高めて大きな利益をねらえるのがメリット。
レバレッジとは?
「てこの原理」を意味する言葉で、小さな資金でも大きな金額を動かせるしくみ。
口座資金にレバレッジをかけると、数倍や数百倍の金額で取引できます。
Bybitでは最大100倍のレバレッジをかけられるため、保有資金が少なくても十分な利益を得られます。
たとえば、保有資金の1万円に100倍のレバレッジを適用すると、100万円分の取引が可能。
仮想通貨のヘッジショートで損失をカバーできる
ヘッジショートを活用すると、ほかの取引の損失をカバーできます。
ヘッジショートとは?
一般的には、ロングポジション保有時に、反対方向のショートポジションを持つことで損失リスクを回避する行為のこと。
たとえば、現物取引で1BTCのロングポジションを持つときに、デリバティブ取引で1BTCをヘッジショートしたとします。
上記の例の場合、仮にBTCの価格が下がってロングポジションで損失が出ても、ショートポジションの利益で相殺が可能です。
ヘッジショートを行う際は、仮想通貨の枚数とレバレッジを、ロングポジションと揃えるのが原則です。
ロングポジションでレバレッジをかけていない場合は、ヘッジショートのレバレッジを1倍にしましょう。
Bybitのショート(空売り)に関する注意点
Bybitでショートするときは、以下の点に注意です。
- 上昇トレンドでは利益を出しづらい
- 含み損が拡大すると強制決済される
- 根拠のないエントリーはギャンブルになる
それぞれ解説します。
上昇トレンドでは利益を出しづらい
価格が上昇傾向にある「上昇トレンド」では、ショートで利益を出しづらいです。
なお、上昇トレンドでも価格の下落は起こるため、ショートで逆張りをして稼ぐ人もいます。
しかし、トレンドと逆行して稼ぐのは上級者でもむずかしいので、トレードに不慣れな初心者の方は避けるべきです。
含み損が拡大すると強制決済される
ショート・ロングにかかわらず、証拠金取引で含み損が拡大すると強制決済(ロスカット)されます。
強制決済が実行されると取引が終了し、損失も確定してしまうので注意が必要です。
強制決済を避けるためには、レバレッジを下げたり、損切りラインをあらかじめ自分で設定したりしましょう。
Bybitはゼロカットシステムを採用しており、証拠金以上の損失はBybitが肩代わりしてくれます。
そのため、追加で入金が求められる「追証」は発生せず、借金のリスク0で取引できるのが安心点です。
根拠のないエントリーはギャンブルになる
根拠がない状態でショートを行うのは、ギャンブルと変わりないため危険です。
「何となく下がるだろう」といった判断でショートポジションを持つと、仮にそのトレードで利益を得られても、継続的には稼げません。
仮想通貨相場の分析方法は、主に以下の2種類があります。
テクニカル分析:過去の値動きをあらわす「チャート」を見て傾向を把握し、今後の価格動向を予測する分析方法。
ファンダメンタルズ分析:世界の経済状況や仮想通貨関連のニュースなど、あらゆる情報を元に価格動向を予測する分析方法。
チャート分析が苦手なら、仮想通貨関連のニュースを日ごろからチェックしておきましょう!
【Q&A】Bybitのショート(空売り)でよくある質問と回答
Bybitのショートでよくある質問をピックアップして回答します。
- Bybitの現物取引におけるショートのやり方は?
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現物取引でショート(空売り)はできません。
売り注文自体は可能ですが、売却する仮想通貨を保有している必要があります。
- Bybitのショートで失敗すると借金を負う?
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いいえ、Bybitのショートで失敗しても借金は負いません。
なぜなら、Bybitではゼロカットシステムによって証拠金以上の損失が出ないからです。
追加の証拠金(追証)を要求されないので、自分自身でお金を借りない限り、Bybitのトレードで借金は負いません。
- Bybitのショートで手数料はかかる?
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ショート・ロングにかかわらず、Bybitでは取引手数料が発生します。
ショートポジションを保有できる無期限・先物取引の手数料は、以下のとおり。
- Maker(メイカー):0.01%
- Taker(テイカー):0.06%
Makerは板に並んでいない価格で発注して売買する人、Takerは板に並んでいる価格で売買する人です。
なお、Bybitの取引手数料割引について知りたい方は、以下の記事をチェックしてみてください。
Bybit(バイビット)の手数料は高い?割引があるって本当?徹底解説! この記事で分かること Bybit(バイビット)の手数料一覧 Bybit(バイビット)の手数料の概要・特徴 Bybit(バイビット)の手数料に関するよくある疑問とその回答 結論か… - Bybitのショートは初心者でもできる?
-
はい、Bybitのショートは初心者でも実践可能です。
本記事で紹介した手順で進めれば、誰でもショートポジションを保有・決済できます。
ただし、ショートができれば必ず稼げるわけではなく、いくつかの注意点も存在します。
くわしくは「Bybitのショートに関する注意点」で紹介しているので、チェックしてみてください。
- Bybitのショートで証拠金は必要?
-
はい、Bybitでショートするためには証拠金が必要です。
証拠金はBybitに預け入れる資金のことで、取引の担保になります。
ショートポジションを持つためには、Bybitのデリバティブアカウントに仮想通貨を入金しましょう。
- Bybit(バイビット)の先物取引におけるショートのやり方は?
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決済期限がある先物取引においても、ショートのやり方は無期限契約と同じです。
詳しいやり方は、本記事内の「Bybitのショートのやり方」で解説しています。
【まとめ】Bybitのショート(空売り)のやり方
Bybitのショート(空売り)のやり方やメリット、注意点を解説しました。
ショートを活用するメリットを、あらためて以下にまとめます。
- 価格が下落傾向にある「下降トレンド」でも利益を得られる。
- レバレッジを適用すれば大きな利益をねらえる。
- ロング(買い)と同時にポジションを建てると損失が出ない状態を作れる。
ショートのやり方を覚えておくと、仮想通貨価格が暴落したときに大きく稼げる可能性があります。
一方、ロング(買い)のやり方しかわからない場合は、価格上昇のタイミングでしか利益を得られません。
「価格下落のタイミングでただ傍観してチャンスを逃してしまった・・・」という事態を防ぐためにも、ショートのやり方は絶対に覚えておきましょう。
Bybitのショートの手順がわからないときは、本記事を見返してみてくださいね!