- BybitのAPIとは他のソフトウェアと共有できる仕組み
- APIキーを取得できるのはPCやスマホのブラウザのみ
- APIで『自動売買プログラムの構築』『損益計算の自動化』などが出来る。
- API取引にはPythonの知識が必要
BybitのAPIを利用すると、自動売買プログラムの構築や、損益計算の自動化ができます。
しかし、API利用時の注意点を把握しておかないと、大切な資産が盗まれてしまうことも・・・
この記事を読めば、BybitのAPIを安心・安全に利用できる!
BybitのAPIを活用して取引や税務作業を効率化したい方は、本記事をぜひ参考にしてください。
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Bybit(バイビット)のAPIとは?
BybitにおけるAPIとは、簡単に言うと「Bybitの機能を他のソフトウェアと共有できる仕組み」です。
APIとは?
「Application Programming Interface」の頭文字をとった略称で、ソフトウェア同士をつなぐインターフェース(接点)のこと。
たとえば自分が開発しているアプリにBybitのAPIを連携すると、Bybitの機能を呼び出して利用できます。
そのため、一部の開発コストを削減できるのがメリット。
BybitのAPIキーの取得方法
BybitのAPIを利用するためには、「APIキー」を取得する必要があります。
ここからは、ブラウザでBybitのAPIキーを取得する方法を紹介します。
APIキーの取得方法
マイページにログイン後、アイコンから「API」を選択。
続いて、「新しいキーの作成」を押しましょう。
APIキーのタイプを、以下の2つから選択します。
システム生成APIキーとは?
Bybitのシステムで生成されるAPIキー。
パブリックキー(公開鍵)とプライベートキー(秘密鍵)が提供され、Bybitによって管理される。
自動生成したAPIキーとは?
自分で作成するAPIキー。
パブリックキー(公開鍵)とプライベートキー(秘密鍵)の発行・管理を自分で行う。
続いて、APIキーの使用設定を行います。
「APIトランザクション」と「サードパーティアプリ紐づけ」のどちらか一方を選択してください。
サードパーティアプリとは?
正規アプリと互換性のある、第三者によって作られた非純正アプリのこと。
その後、「APIトランザクション」ではAPIキーの名前を自由に入力し、「サードパーティアプリ紐づけ」では連携先アプリの名前を選択します。
次は、APIキーの許可設定を行います。
アプリ開発や自動売買を行う場合は「読み書き」、損益計算アプリなどに連携するだけであれば「読み取り専用」を選択してください。
また「APIトランザクション」を選択している場合は、IPアドレスの設定ができます。
IPアドレスとは?
ネットワーク端末に割り振られた識別番号で、インターネット上の住所のようなもの。
権限付与を選択してIPアドレスを入力すると、他のIPアドレスは利用が制限され、作成したAPIキーは永久に使えます。
1つのAPIキーには、最大30個のIPアドレスを紐づけ可能です。
一方で「IP制限なし」を選択してIPアドレスを紐づけしなかった場合、出金オプションが選択できず、APIキーの有効期限が3カ月になります。
次に、APIを使用する項目にチェックを入れて「送信」を押しましょう。
セキュリティ認証画面が表示されるので、6桁のGoogle認証コードを入力してください。
セキュリティ認証を通過すると、APIキーおよびシークレットキー(秘密鍵)が作成されます。
シークレットキーはこのタイミングでしか確認できないので、コピーして安全な場所に控えておきましょう。
なお、シークレットキー(秘密鍵)が漏えいすると資金を抜き取られるので、他人には絶対に教えないでください。
最後に「理解しました」を押すと、APIキーの取得作業は終了です。
BybitのAPIキーの修正・削除方法
ここでは、BybitのAPIキーを修正・削除する方法を解説します。
APIキーの修正・削除方法
アイコンから「API」を選択し、APIの管理画面を表示しましょう。
画面を下にスクロールすると、「APIキーの記録」で作成済みのAPIキーを確認できます。
APIキーを消したい場合は、「削除」から「確定」を押して消去してください。
また「修正」を押すと、APIキーの許可範囲やIPアドレスの設定を変更可能です。
管理画面ではAPIキーやIPアドレス、有効期限(満期日までの日数)などを確認できるので、情報がわからなくなった時にチェックしましょう。
BybitのAPIでできること一覧
BybitのAPIでできることは、主に以下の3つです。
- 自動売買プログラムの構築
- 損益計算の自動化
- 過去の市場データの取得
順番に解説していきます。
自動売買プログラムの構築
BybitのAPIを利用すると、仮想通貨の自動売買プログラムを構築できます。
プログラムを組んでおけば放置で取引できるため、仕事で時間が取れない人におすすめです。
また、自動売買なので自分の感情に左右されずに冷静な取引ができるのもメリット。
損益計算の自動化
BybitのAPIを使うと、仮想通貨取引の損益計算を自動化できます。
以下のような、BybitのAPIキーを連携できる損益計算ツールを使用すると、自動計算が可能です。
- Cryptact(クリプタクト)
- CryptoLinC(クリプトリンク)
- Gtax
仮想通貨取引の損益は自分で計算するのが難しく、税理士に依頼すると高額な費用がかかります。
しかし、損益計算ツールは5千~5万円程度で導入できるので、コストを抑えたい方はBybitのAPIキーを連携して利用しましょう。
過去の市場データの取得
BybitのAPIを活用すると、過去の市場データを取得できます。
過去の市場データを反映させることで、あらゆる角度から正確な分析を行えます。
取得項目やプログラミングコードなどの詳細は、BybitのAPIドキュメントを参考にしてください。
BybitのAPIの使い方
BybitのAPIの使い方を、自動取引システム「BitCat」を例に解説します。
BitCatとは?
仮想通貨投資家の「まーふぃー氏」が開発した自動取引システム。
2023年5月現在は無料のベータ版を公開しており、PC・スマホのどちらでも利用できます。
BybitのAPIをBitCatで使う方法
まずは、BitCatのアカウント作成ページにアクセスして情報を入力します。
- ニックネーム
- メールアドレス
- パスワード
- パスワード(確認用)
- 入力欄の文字を正しく入力
- 登録メール確認コード(確認コード送信ボタンを押す)
入力後は、利用規約とプライバシーポリシーを確認してチェックを入れ、「サインアップ」を押しましょう。
ログイン画面が表示されたら、パスワードと入力欄の文字を入力して「ログイン」を押します。
続いて、BitCatと連携するBybitのAPIキーを取得します。
設定内容は以下のとおり。
- サードパーティアプリ紐づけを選択
- アプリ名で「BitCat」を入力
- 読み書きを選択
- 注文とポジションにチェックを入れる
- 「送信」を押す
具体的な取得手順については、BybitのAPIキーの取得方法を参考にしてください。
BitCatの画面に戻り、以下の手順でBybitのAPIキーを連携します。
- マイポートフォリオを選択
- BybitのAPIキーとAPIシークレットキーを貼り付ける
- 「保存」を押す
APIキーを連携できたら、画面左側で「ストラテジー一覧」を選択します。
さまざまなストラテジーが表示されるので、銘柄やリスクレベルを確認し、取り入れたい戦略をフォローしましょう。
「マイポートフォリオ」を押すと、フォローしたストラテジーが表示されます。
「設定」を押し、運用資金(USDT)を入力して「確定」を押しましょう。
最後に「開始」を押すと、自動売買が始まります。
なお、BitCat利用時の注意点や必要設定は以下のとおり。
- 自動売買の対象はUSDT無期限契約のみ
- マージンモードは「クロス」
- レバレッジは7倍以上
- ポジションモードは「ヘッジモード」
自動売買が始まらない時は、上記の設定を見直しましょう。
BybitのAPI利用時の注意点
BybitのAPI利用時の注意点を3つ紹介します。
- API取引ではPythonの知識が必要
- APIキーの有効期限は3カ月(IP制限なし)
- 6カ月以上前の現物取引履歴は取得できない
API取引ではPythonの知識が必要
BybitのAPIで自動取引プログラムを組むためには、「Python」というプログラミング言語の知識が必要です。
とはいえ、API取引では専門的なPythonの知識は必要なく、基本的な知識があれば目的を実現可能です。
また、BybitのAPIの使い方で紹介した自動売買ツール「BitCat」を利用すると、コードを書かずにAPI取引ができます。
「3Commas」という自動売買ツールもコードなしでAPI取引ができますが、2022年12月に大量のAPIキーが流出したことを発表しているため、利用はおすすめしません。
APIキーの有効期限は3カ月(IP制限なし)
BybitのAPIキーにIPアドレスを紐づけなかった場合は、有効期限が3カ月になります。
3カ月経つとAPIキーが失効し、自動売買プログラムが停止してしまうので注意が必要です。
有効期限が切れる前にAPIキーを取り直せば問題ありませんが、永久に有効化したい場合はIPアドレスを紐づけしましょう。
サードパーティアプリとの紐づけでAPIキーを発行した場合も、有効期限なしで永久に利用できます。
6カ月以上前の現物取引履歴は取得できない
損益計算ツールにBybitのAPIを連携して現物取引履歴を取得する場合、6カ月以上前のものは取得できません。
Bybitで現物取引を行っている方は、3カ月おきなど定期的に取引履歴を取得しましょう。
API連携ではなくファイルでダウンロードする場合は、現物・デリバティブともに過去2年間の取引履歴を6カ月ごとに取得できます。
【Q&A】BybitのAPIでよくある質問と回答
BybitのAPIに関する質問を、いくつかピックアップして回答します。
- BybitのAPIはCCXTに対応している?
-
はい、BybitのAPIはCCXTに対応しています。
CCXTとは?
さまざまな仮想通貨取引所のAPI操作コードを寄せ集めたツールのこと。CCXTはBybitに限らず、ほとんどの仮想通貨取引所に対応済みです。
具体的なプログラムコードは、CCXTのBybitのページを参考にしてください。
- BybitのAPI関連の問い合わせ先は?
-
BybitのAPIについて疑問点がある場合は、以下の方法で問い合わせましょう。
- 「support@bybit.com」に問い合わせメールを送る
- 公式サイトのライブチャットで問い合わせる
悩みをすぐに解決したい場合はライブチャット、自分のペースでやり取りしたい場合はメールでの問い合わせがおすすめです。
- BybitのAPIの安全性は大丈夫?
-
BybitのAPIは安全性が高いと言えます。
具体的なセキュリティ対策は、以下のとおり。
- APIキーの作成時にGoogle認証を義務付けている
- 専門家や情報機関と連携してセキュリティの脆弱性をチェックしている
ただし、外部サービスとのAPIキー連携で問題が発生した場合、Bybitは責任を負いません。
たとえば悪質な自動売買ツールによって資金を引き出されても、すべて自己責任になります。
- BybitのAPIキーはスマホアプリでも取得できる?
-
いいえ、BybitのスマホアプリでAPIキーは取得できません。
ただし、スマホのブラウザからBybitにログインすれば、APIキーを取得できます。
- BybitのAPIの仕様書・ドキュメント(Document)はどこで見られる?
-
BybitのAPIの仕様書・ドキュメントは、こちらで確認できます。
もしくは、以下の手順でアクセスしましょう。
- Bybitのマイページにログイン
- 画面最下部のサポートから「API」を選択
- 「APIドキュメントを参照する」を選択
- 「Introduction to the Bybit V5 APIs-5min」を選択
- BybitのAPIの呼び出し制限とは?
-
APIの呼び出し制限とは、簡単に言うと「API操作の回数制限」です。
短時間で多くの操作を行うとAPIが停止し、回数違反が続くと永久停止になることもあります。
操作ごとの呼び出し制限(レート制限)については、BybitのAPIドキュメントをご覧ください。
【まとめ】BybitのAPIキーの取得方法・使い方
今回は、BybitのAPIキーの取得方法や使い方を解説しました。
APIキーの取得方法を以下にまとめます。
- マイページのアイコンから「API」を選択
- 「新しいキーの作成」を押す
- APIキーのタイプを選ぶ
- APIキーの使用設定を行う
- APIキーの許可設定を行う
- APIシークレットキーをコピ
また、BybitのAPIに関する注意点は以下のとおり。
- APIシークレットキーが流出すると資金を不正出金される恐れがある
- APIを使って自動売買プログラムを構築する場合はPythonの基本知識が必要
- APIキーにIPアドレスやサードパーティアプリを紐づけないと有効期限が3カ月になる
- API連携で6カ月以上前の現物取引履歴は取得できない
BybitのAPIを活用すると自動売買プログラムを組めたり、損益計算を自動化できたりするのがメリット。
とくに、損益計算の自動化は確定申告の際に役立つので、APIキーを取得するためにBybitの口座を開設しましょう。
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